旅客機の愛称「ジャンボ」はスワヒリ語?
2020/12/11
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大型旅客機のことをよく「ジャンボ」といいます。
ジャンボといえば大型旅客機をさす一般名詞だと
思っている人もいるかもしれませんが、じつは違います。
ジャンボはあくまでボーイング社の「ボーイング747」
の愛称です。
世界じゅうの空を飛ぶ旅客機のほとんどがこの機種に
なったために、一般名詞のようになったのです。
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もう一つ意外なのは、ジャンボとは、もとはスワヒリ語だということ。
英語ではありません。
意味も、「大きな」ではなく、「こんにちは」に当たるあいさつ言葉です。
ジャンボが「飛行機」の愛称になったのには、一八八〇年代の
ロンドン動物園にいたアフリカゾウの名前に関係しています。
このソウは、もともと動物園でも人気者だったのですが、
アメリカに輸入されてサーカスで活躍するようになってから、
ますます有名になりました。
一九七〇年にボーイング747が初飛行すると、マスコミは、
この飛行機がソウのように巨大だという意味で、ジャンボと
呼ぶようになったのです。
ボーイング社は、はじめのうち、この愛称をいやがったそうです。
なにしろもとはソウの名前なので、「大きくて不格好」「のろま」
というイメージもありましたから……。
でも、この愛称が広く受け入れられ、親しまれるようになったので、
結局、これがボーイング747の愛称として定着したのです。
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