線路にはなぜじゃりを敷くの?
2020/12/12
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「線路」を見ると、たいていじゃりが敷かれています。
わざわざじやりを運んできて敷くのはめんどうに思えますが、
何か意味があるのでしょうか?
路面電車のように小さくてスピードが遅ければいいのですが、
JRや私鉄の「電車」は大きくて重いし、スピードも速いですね。
道路にじかにレールを敷いたのでは、電車が通ったとき、
重さや衝撃でレールがどんどんめりこんでしまいます。
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なにげなく敷かれているこのじゃりには、レールが地面に
めりこまないようにする役割があったのです。
線路は、地面に盛り土をしてつくった「路盤」の上に、
じやりなどで「道床」というものをつくり、その上に枕木を並べて
レールを敷く構造になっています。
この構造だと、道床が電車の重さや衝撃を路盤に均等に
伝えてくれます。
いわば、クッションのような役割をしてくれるのです。
それに、レールの軌道は、電車が走っているうちにどうしても
狂いが出てくるものですが、道床があると、その狂いを修復する
工事がやりやすくなるのです。
さらにもうひとつ、じやりがあると、雨が降ったときに水が
たまらないという利点もありますね。
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