鍼で魚も眠ってしまう?
2020/12/12
針といえば、最近では鍼治療をする人が増えたようですね。
そんな「鍼」の技術が、魚の活け作りにも利用されている
ことをご存じですか。
魚の身をそいで刺し身にし、舟形の皿に盛っても
ぴくぴく動く活け作りは、魚の鮮度が大切です。
以前は、水揚げされてすぐの魚を水槽に入れて運んでも、
水槽内の酸素が減ってしまうので、大都市ではコストが
高いわりにおいしい活け作りは食べられませんでした。
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これを解消するために、テレビで見た中国の鍼麻酔を
ヒントにして魚を鍼で眠らせて大量輸送する方法を
思いついたのが、大分県のある業者です。
年がかりでさまざまな種類の魚約二〇〇〇匹に鍼を打ち、
眠らせるツボを発見。それまで血抜きをする「活け締め」
で東京に運ばれていた大分の関サバから、鍼による輸送が
はじめられました。
今ではいろいろな種類の魚が、鍼で眠ったまま遠いところに
運ばれるようになっています。
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