日本初の鉄道開通は北海道だった!
2020/12/11
鉄道開業は新橋~横浜間ですが、日本最初の鉄道はそれ以前、
すでに江戸時代に設けられています。
ところは「北海道」の積丹半島。一八五四(安政元)年に
日米和親条約で箱館(函館)が開港し、外国船の入港が
多くなったため石炭の需要が増えました。
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当時、積丹半島の茅沼に炭坑があったのですが、海岸までの
輸送がむずかしく増産できないでいました。
そこで、イギリス人技師を雇って炭坑から海岸まで
約三キロの馬車鉄道を建設し、大政奉還直前の
一八六七(慶応三)年一〇月に完成したのです。
さらに北海道の鉄道といえば、列車の愛称第一号
もありました。
一八八〇(明治一三)年、北海道開拓使による幌内鉄道
(小樽~札幌間)が開通。この鉄道のアメリカ、ポーター社製の
機関車についた名前が最初の列車の愛称です。
第一号機は「義経」で、第二号機は「弁慶」。
なんだか時代を感じさせるネーミングですが、弁慶は現在、
東京の交通博物館に保存されています。
その後も幌内鉄道のポーター社製機関車歴史人物シリーズは続き、
「光圀」「比羅夫」「信広」「静」と名づけられました。
静はもちろん、義経の一号愛妾、静御前のことです。
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