東京タワーが三三三メートルになった理由
2020/12/12
「東京タワー」は高さ三三三メートル。現在では世界一の座は
明け渡していますが、一九五八(昭和三三)年の完成当時は、
高さで堂々世界ナンバーワンの座にありました。
この東京タワーの高さは、当時世界一だったフランス、パリの
「エッフェル塔」(三二〇メートル)の高さと関係があります。
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当時はテレビ局の開局ラッシュ。何本ものテレビ塔が乱立するのを
避けるために、総合電波塔が建てられることになったのです。
関東一円に電波を発信するには、周囲の障害を避けるために
三〇〇メートル以上の高さが必要でしたが、どうせ建てるなら
世界一の高さの塔を、ということで、当初は三八〇メートルに
する予定で工事がはじめられました。
ところが、建設途中で資金が不足。仕方なく高さを予定より
低くすることにしましたが、せめてエッフェル塔より高くと
いうことで、覚えやすいように数字を揃えた三三三メートルに
したのです。
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デザイン的に下のほうがやや開いているのは、三八〇メートルを
想定して土台を大きくしたからです。
この変更により工事費は五〇パーセント以上も安くなりましたが、
総工費二八億円という大きな仕事でした。