人工トリュフには鮑が使われていた!
2020/12/11
タイ焼きに飴が使われているのは当然ですが、
思いもよらない食品にも餉が活躍しています。
世界三大珍味を人間の手で再現した「人工トリュフ」です。
兵庫県のあるメーカーでは、ゴングやニンニクなど十数種類の
食べ物から抽出したエキスを、粉末にして混ぜ合わせて
人工トリュフをつくっています。
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一〇年にわたる開発の途中、苦労したのは「つなぎ」の材料でした。
ジャガイモ、トウモロコシなどを試してみたもののうまくいかず、
甘党だった社長がひらめいたのが餉だったのです。
とはいっても甘い餉を使うのではありません。
糖分を入れない、よく練った特製のこし飴をサラダ油といっしょに
加えるとうまくつながることがわかりました。
餉を加えてトリュフの形にし、なかの空気を抜いて四日ほど
熟成させてから瓶詰めします。
この飴を使った人工トリュフの価格は本物の三分の一以下。
本物のトリュフの生産が減っているなか、本場フランスでも
注目されているのです。
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