花粉症の検査の方法は?花粉症の花粉を検査する方法は?
2020/12/11
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空中花粉調査で原因植物を診断
空中にどんな花粉が舞っているかを調べる調査を、
空中花粉調査といいます。
ガラスのスライドに花粉を付着させ、単位面積当たりにどれだけ
花粉が付いたかを顕微鏡で調べる、というのが従来からの方法です。
花粉症であることははっきりしているのだが、原因となる花粉が
何であるのか突き止められない場合に、空中花粉調査を行なうことで、
原因を究明できることがあります。
現在では、皮膚反応検査でも血液中の抗体検査でも、
かなりの種類の花粉について調べることができます。
しかし、かつてはそうではありませんでした。
1963年に最初にガスギ花粉症を発見されたときも、
空中花粉調査を行なわれています。
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スギ花粉の飛散状況と、患者さんの症状に関連性が見いだせたことが、
スギ花粉症の発見につながったのです。
カナムグラ花粉症も、空中花粉調査によって発見されました。
スギ花粉症の発見の数年後のことです。
原因となる花粉を究明できなかった患者さんの家で、
2か月にわたって空中花粉調査を行なった結果、
カナムグラが原因になっていることがわかったのです。
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近所には、ブタクサ、カナムグラ、ヨモギ、アオビユ、イネ科などの雑草が
生い茂っており、当然、これらの花粉が採集されました。
その中で、採集量の多かったブタクサとカナムグラの経日変動を調べ、
それと患者さんの病状とを照らし合わせてみました。
すると、カナムグラの花粉量が増える時期と、症状の悪化する時期が
ぴったり一致していることがわかったのです。
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