うんちく・豆知識・雑学 「表示」と「缶コーヒー」と「水」
2020/12/12
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表示は「ミリリットル」?それとも「グラム」?
一度、缶飲料の「表示」を注意して見てみましょう。
お酒やビールなどのアルコール類と、コーヒーやジュースなどの
清涼飲料とで、表示の仕方が違っています。
アルコール類では、「三五〇ミリリットル」などと体積で
表示されているのに、「缶コーヒー」などは「一八〇グラム」
などと重量で表示されています。
缶ジュースでは、体積と重量の両方が表示されているものが
多いのがわかるでしょう。
これは、一つには計量法という法律が関係しています。
計量法では、アルコールを含む飲料は体積で、アルコールを
含まない飲料は体積または質量で表記することになって
いるのです。
では、どうして体積で統一しないのでしょうか。
それは、体積で表示できない缶飲料があるからです。
コーヒー、紅茶、ウーロン茶などは、「ホットパック充填」
といって、熱いうちに缶に詰めるのですが、そうすると、
冷めたときに体積が小さくなってしまいます。
これに対して、質量なら、冷めても変化しませんから、
質量で表示するほうが便利なのです。
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缶コーヒーは日本で生まれた!
缶飲料のなかには、外国生まれのようで、じつは
日本生まれのものがあります。
驚くかもしれませんが、それは缶コーヒーです。
一九五八(昭和三三)年に外山食品が発売した
「ダイヤモンド缶入りコーヒー」が、世界初の缶コーヒー
とされています。
ただし、外山食品はその後倒産してしまったために、
商品の詳細はわかっていません。
その後も長いあいだ、なぜか缶コーヒーは日本だけのものでした。
海外で缶コーヒーが生産されるようになったのはじつに一九九〇
(平成二)年頃からです。
外国人はコーヒーをよく飲むのに、缶コーヒーはあまり
飲みたがらないようです。
本格的なコーヒーをいつも飲んでいれば、缶コーヒーを
飲みたいとは思わないのでしょうか。
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コーヒーに合う水と合わない水
べつに外国人でなくても、「コーヒーは缶コーヒーや
インスタントより本格的なものがいい」という本格派は、
日本にもいるでしょう。
そこで、せっかく本格的なコーヒーをいれるのなら、
水にこだわりたいものですね。
使う水によって、コーヒーの味が変わるのですから。
ミネラル分の少ない軟水と、ミネラル分の多い硬水とでは、
どちらがコーヒーをおいしくいれられるのでしょうか?
これは、あなたがどんなコーヒーが好みなのかにもよるので、
一概にはいえません。
コーヒーの苦味は、硬度が低い水に溶けにくく、硬度が
高い水によく溶けるので、あまり苦くないマイルドなコーヒーが
好きなら、軟水のほうがおいしく飲めます。
逆に苦味の強いコーヒーが好みなら、硬水のほうが引き立ちます。
ただし、水に含まれるカルシウムやマグネシウムがあまり
多すぎると、コーヒーの主成分であるカフェインやタンニンの
抽出が妨げられます。
ですから、カルシウムやマグネシウム濃度が極端に高い硬水は、
避けたほうがいいですね。
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