校庭に桜の木が多いワケは?
2020/12/11
学校の校庭には、よく「桜」の木が植えてありますね。
入学式の光景というと、満開の桜を思い浮かべたりしませんか?
学校に桜を植えるのは、やっぱり入学式の頃にちょうど満開に
なってきれいな花だから……と思うかもしれませんが、違うのです。
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あれは、軍国主義の名残といえそうです。
明治のはじめ、政府は文教政策の一環として、平田学派という
国学者の集団を登用しました。
この平田学派が、「桜は日本精神の象徴」とか、「パツと咲いて
パツと散るところがいさぎよくていい」といって、桜を軍人精神と
結びつけて賛美したのです。
こうして軍国主義の深まりとともに、桜は学校にも広まって、
校庭にまで植えられるようになったわけです。
とはいっても、桜はもともと、軍国主義などとは関係なく、
昔から人々に愛されてきた花です。
桜を最初に校庭に植えた人たちの意図はさておき、花は花ですから、
その美しさを愛でたいものです。
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