降る雨の速度はだいたい同じなのか?
2020/12/11
飛行機は偏西風によって速度が変わりますが、「雨」の
降る速度も時により変わるものでしょうか。
雨はどしや降りのほうがスピードがありそうですが、
実際のところはどうでしょう。
雨の速度を決める要素は二つ。雨の直径と雲の高さです。
直径が大きいほど、雲が高いほど速くなります。
スポンサーリンク
雨雲の高さは季節によって異なり、平均で冬は地上
約二〇〇〇メートル、温度が高く露点が高い夏は
約五〇〇〇メートルです。
平均的な雨雲の位置と仮定した場合、直径約五ミリの
どしや降りで秒速九〇七センチ、つまり時速三二・六五キロ。
直径〇・四ミリの小雨なら秒速一六ニセンチ、つまり
時速五・ハキロですからずいぶん違います。
ということは、もっともスピードのある雨は夏に、
雷とともに降ってくるどしや降りでしょう。
これがもっとも高いところから落ちてくる雨だからです。
体に当たると痛いくらいだし、音も大きく、車に乗ると
水がはじけてワイパーを動かしても正面がよく見えません。
これは体感している人も多いはずですね。
スポンサーリンク