明るさの単位はクジラが基準?
2020/12/11
今でこそメタル(ライドランプなどという優れた街灯がありますが、
明治時代には、通りは現在よりずっと暗かったし、もちろん電灯
などありませんでした。
明治時代はじめの文明開化の時期に最初につくられた街灯は、
石油ランプを灯したもので、やがてそれに代わって登場したのは
ガス灯でした。
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ガス灯のポールの高さは四メートルほどあったそうです。
このガス灯の「明るさ」をはかる単位も併せて登場したのですが、
一体何を基準にしたと思いますか?
ガス灯は電気ではありませんから、もちろん、「ワット」
などという単位ではありません。
そこで使われたのは「燭光」という単位。
マッコウクジラの脳油でつくったロウソクの光と
比較したのです。
日本では、コー燭光が標準のガス灯の明るさとされていました。
イギリスやフランスでは一一~二一燭光だったといいますから、
ヨーロッパでも同じくらいの明るさのガス灯が使われていたようです。
やがて発熱球が登場すると、明るさは五〇燭光以上と一挙に
明るくなったのです。
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