「村八分」の「八分」は何を指す?
2020/12/11
8といえば、「村八分」という熟語があります。
仲間はずれにされたとき、「村八分にされた」などと
いったりしますね。
それにしてもこの村八分の「八分」、一体何が八分なのでしょう?
江戸時代の村では、「冠」「婚」「葬式」「建築」「火事」
「病気」「水害」「旅行」「出産」「年回忌」を「十分」といって、
村じゅうで助け合う習わしになっていました。
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けれども、村のなかに決まりごとを破った人がいると、
村じゅうが相談して、交際を拒否しました。
ただし、十分のうち「火事」と「葬式」だけは例外で、村八分に
なっていても助ける仕組みになっていたのです。
十分のうち二つをのぞいて仲間はずれにするということから
村八分と呼んだわけですね。
現代の集団いじめなどと違って、本来の村八分は一種の罰則
だったので、どんなときに助けず、どんなときには助けるのか、
はっきり決められていたのです。
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