『荒城の月』の「城」つてどこを指すの?
2020/12/11
滝廉太郎作曲の『荒城の月』は、哀愁を帯びたメロディーが
広く人々の心をとらえ、今ではだれもが知る名曲となっています。
でも、この「荒城」とは、一体どこの城のことでしょうか。
これは、大分県竹田市の岡城といわれています。
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岡城は「臥牛城」とも呼ばれ、一一八五(文治元)年に
緒方惟栄が築城し、江戸時代は中川氏の居城だった
歴史ある城です。
しかし、一八七一 (明治四)年にとり壊されました。
今も石垣だけが残っています。
廉太郎の父、吉弘は、竹田市の前身、直入郡の郡長を
務めていました。
廉太郎も一三歳の頃から東京音楽学校に入る一八九四(明治二七)年
までの四年間を、この竹田で過ごし、よく岡城跡の城山で
遊んでいたようです。
その後、一八九八(明治三一)年に竹田に戻った廉太郎は
再び城に登り、翌年に書いたのがこの名曲というわけです。
廉太郎は荒れ果てたかつての名城の様子を友人の土井晩翠に語り、
晩翠があの歌詞を書き上げたのです。
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