豆知識・なんでも情報発信ブログ

様々な情報を紹介しています。ぜひお立ち寄りください。

耐火金庫にも使用期限があった!

      2020/12/11

明治時代から現在までに、金庫の性能は

ずいぶん進化してきています。

 

とくに最近の耐火金庫はすごいですね。

スポンサーリンク

「磁気テープ用」「フロッピーディスク用」

などというタイプもあって、火事になっても、

金庫のなかの磁気テープやフロッピーディスク

のデータが無事だというのですから、

たいしたものです。

 

image006

ただし、こうした耐火金庫には、じつは

使用期限があるということを知らない人が

多いようです。

 

耐火金庫の有効耐用年数は、JIS(日本工業規格)

で二〇年と定められています。

 

その理由は、耐火のために用いられている

耐火材の性質にありました。

 

スポンサーリンク

 

耐火金庫の壁は二重になっていて、外側の壁と内側の

壁のあいだに、発泡コンクリートと呼ばれる特殊な

コンクリートが耐火材として詰めこまれています。

 

このコンクリートは、乾かないうちに密封されるので、

水分をたくさん含んでいます。

 

火事になって温度が上がると、この耐火材の水分が

水蒸気になって壁の隙間から噴き出します。

 

すると、気化熱によって、金庫の内部の温度が

下がるのです。

 

しかし、さすがに二〇年ほど使っていると、

たとえそのあいだに火事にあわなくても、耐火材の

水分は少しずつ蒸発してしまいます。

 

そのため、耐火機能は期待できなくなるわけです。

 

もしも、あなたが使っている耐火金庫が二〇年以上

たったものなら、そろそろ取り替えることを

考えたほうがいいでしょう。

スポンサーリンク