本来ドル箱とは金庫のこと

この「ドル」がつく言葉に、「ドル箱」とか

「ドル箱スター」というのがあります。

 

「彼はわが社のドル箱だ」などという使い方をしますね。

大金を生んでくれる人や商品をさす言葉です。

このドル箱、もとは意外なものをさしていました。

なんと、明治時代には、「金庫」のことを「弗匝」と

書いて「どるばこ」と読んでいたというのです。

 

金庫は幕末に外国人が日本に伝えたもので、

外国人たちは金庫にドルを入れていました。

 

それを見た日本の企業が、金庫をつくって

売り出すとき、「弗匝」という商品名をつけたのが

そのまま定着し、明治の終わり頃まで金庫を

「弗匝」と呼んでいたのです。