「豆腐」と「エルニーニョ」
2020/12/11
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エルーニーニョ現象による意外な影響
さて、豆腐の原料の大豆は、日本の場合ほとんどを
輸入に頼っています。
大豆は農産物ですから当然、気候の影響を受けます。
南米のペルーからエクアドルにかけての海流の温度が
上昇する「エルニーニョ現象」は、ニュースなどでも
よく耳にする言葉ですが、この現象が起こると、豆腐の
値段が上がるといわれています。
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陸で取れる大豆と海の温度とは関係なさそうですが、
理由は「風が吹けば桶屋が儲かる」式のこみ入った話です。
「エルニーニョ」で海の温度が上がると、海のなかの
微生物は死んでしまいます。
すると、微生物を食べる魚も死んでしまいますね。
南米周辺はカタクチイワシの世界的な漁場ですから、
当然カタクチイワシの漁獲量も減ることになります。
カタクチイワシのおもな用途は家畜のエサ。
漁獲量が減れば、当然代わりのエサが必要になります。
それが大豆なのです。大豆が家畜用の飼料に使われるので
品薄になり、豆腐の値段が上がるわけです。
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