うんちく・豆知識・雑学 「ひげ」と「トウモロコシ」と「紙オムツ」
2020/12/12
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ひげは午前中によく伸びる!
男性のみなさんなら実感していただけると思いますが、
「ひげ」はときによって伸び方が違うように感じるもの。
たとえば、徹夜して疲れているときなど、ずいぶん伸びたような
気がします。
実際にひげは、同じ人でも、年齢はもちろん、時間帯、季節など
によって伸び方が違ってきます。
ひげの伸びは、平均すると一日に〇・二~〇・四ミリ。一日のうちで
もっともよく伸びるのが朝で、午前六~一〇時頃までがピークです。
反対に昼間はもっとも伸びが悪くなり、夕方からまた伸びが速く
なりはじめ、深夜になるとまた伸びが遅くなります。
時期としては、秋にもっともよく伸びますが、九月をピークに
下がりはじめ、二月で最低の伸びに。
春からはまた、伸びが速くなりだします。
また、ひげを剃ると濃くなるともよくいわれますが、これには
医学的な根拠はありません。
剃りはじめる時期が濃くなる時期ですから、そう錯覚する
だけだといわれています。
しかし、このようにひげの伸び方が、いろいろな条件で違う
理由はよくわかっていません。
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トウモロコシの粒は必ず偶数個の謎
ひげがあるのは男性だけではありません。
女性も少しは生えますし、イヌやネコ、ヤギなどにも
生えています。
植物界では、やはり「トウモロコシ」が有名でしょう。
俗にいうトウモロコシのひげは、生物の世界で「絹糸」
と呼ばれるもの。
このひげの正体はめしべ。おしべの花粉を受精するために、
めしべが伸びたものです。
開花期になると、雌花の穂は花柱が伸び、穂の先に柱頭が
出てきます。
この花柱はトウモロコシ一粒につき一本ずつ。
つまり、ひげが多いトウモロコシほど粒が多いことになります。
花柱の柱頭に雄花の花粉がつくと、受精して実(粒)を
結ぶわけです。
また、トウモロコシの粒の数にはおもしろい決まりがあります。
輪切りにして輪郭の一まわりにいくつあるか数えてみると、
必ず偶数になっているはずです。
これには成長過程に理由があります。トウモロコシの実に
なるのは雌花の穂のなかの「小穂」という部分ですが、
これが大きくなるときに二つに分裂していくのです。
ですから、分裂前は奇数であっても、分裂すると例外なく
偶数になるというわけです。
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トウモロコシの意外な活用法
紙オムツや生理用品のコマーシャルでよく聞くのが
「高分子吸収体」。
これは想像もつかないほど多くの量の水分を吸収して、
外には出しません。
高分子吸収体は、でんぷんとアクリロニトリルという
化合物の反応物。
アメリカの研究所で、トウモロコシのでんぷんを研究していて
発見されたのです。
でんぶんは天然の高分子化合物。
アクリロニトリルはアクリル繊維の原料に使われていた
高分子化合物です。
この二つを化合させると、長い鎖状の立体的な網目構造
ができます。
この構造に水がよくなじむ部分があり、そこに多くの水分を
取り込みます。
すると、少し押したぐらいではいったん吸収されたものは
漏れ出ません。
だから紙オムツや生理用品は、水分を吸収しても、さらりとした
感触のままなのです。
食べられるばかりでなく、紙オムツにもなるなんて、
トウモロコシは役に立ちますね。
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